このお庭の元々の状態は、奥の植え込み以外は全面芝生でした。しかし、このお庭の立地条件や水はけの悪さなどで、雨がたくさん降ると芝生に水が溜まり、とても庭に踏み入れない状態でした。施主様からのご依頼は、そうした水はけの悪さの改善とお庭のリフォームでした。 まず、芝生はすべて撤去。そして排水処理をして土だけの下地作りを行いました。奥の植え込みの枯流れに使われていた、存在感のある石を二つ庭の中央へ移動しました。その内の一つは重さ約1トンあります。そして緩やかに小高い起伏を設け苔を張りました。手前にはソヨゴの大株立を新たに植栽。また奥の植え込みからアセビを移植しました。グランドカバー(下草類)も100株ほど新たに植えています。そしてあらたに仕上げに白河砂利を敷き詰め、左側にも化粧砂利を入れました。元々の奥からの枯流れが白河砂利へと注ぎこみ、大きな流れへと変貌しました。画像上から3枚目にあるように、元々の流れの中に新たに伊勢ゴロタ石を入れ川の上流の雰囲気を演出して、さらに下流に行くにつれ、白河砂利へと変化してゆきます。排水処理の効果もあり、当初水が溜まり、ジメジメしていたお庭はすべて改善されました。